VPN 初心者から寄せられる10の質問は、ほぼ3つの論点に集約されます。複数端末で同時に使えるか、通信量は足りるか、つながらないときにどの順番で切り分けるか。以下では質問頻度の高い順に並べ、各項目で先に結論、続いて判断材料を示します。本文中の料金・通信量・返金日数は、すべて VPNVL が現在公開しているプラン表に基づくもので、口約束は含みません。
1つのアカウントで何台まで同時接続できる?
結論:台数制限なし。VPNVL のプランは端末数で課金されません。同じアカウントを複数の端末で同時にオンラインにでき、2台目・3台目のために追加料金を払う必要はありません。「同時接続台数」のような買い足しオプションもありません。
注意点が2つあります。第一に、同じアカウントの端末は通信量の枠を共有するため、端末が増えるほど消費は速くなります。月額プランは契約日に毎月リセットされ、トラフィックパックは使い切るまで有効です。第二に、サブスクリプション URL はアカウントの資格情報そのものです。転送することは、通信量の枠をそのまま渡すことと同じです。複数人で使う場合は、購読 URL を回し合うのではなく、各自が同じアカウントにログインしてください。
通信量はどう計算され、使い切るとどうなる?
月額プランは契約日を基準に毎月リセットされます。契約した日が1日目となり、翌月の同じ日に枠が満額に戻ります。暦月の1日にゼロへ戻る方式ではありません。途中で上位プランに変更した場合、差額は残り日数で按分されます。3つの月額プランの違いは月額料金と毎月の通信量だけです。
| 月額プラン | 月額料金 | 毎月の通信量 | 通信量のリセット方式 |
|---|---|---|---|
| エントリープラン | ¥9.9 / 月 | 60GB | 契約日に毎月リセット |
| スタンダードプラン | ¥18 / 月 | 250GB | 契約日に毎月リセット |
| プレミアムプラン | ¥28 / 月 | 500GB | 契約日に毎月リセット |
トラフィックパックは別の課金方式です。一度購入すると使い切るまで有効で、期限はなく、月額プランのリセットにも影響されません。通信量の変動が大きい人や、特定の月に集中して使う場面に向いています。現在の3つのプランは次のとおりです。
- ¥158 / 300GB
- ¥358 / 1000GB
- ¥658 / 3000GB
月額プランとトラフィックパックは別々の枠です。購入前にプランページでどちらが必要かを確認してください。両方を買う必要はありません。
トラフィックパックに期限がない点は、特に覚えておく価値があります。毎月ゼロに戻るプレッシャーがなく、買った分だけ使えます。出張の多い月、試験のある月など、使用量が上下しやすいペースにはこちらが向いています。
速度制限はある?
先に結論から。VPNVL のプラン表には「速度無制限」といった約束は書いていません。実際の速度はサービス側だけで決まるものではないからです。速度に影響する層は少なくとも3つあります。
- ローカル回線:光回線やモバイル回線そのものの上限、そして同じ回線内で他の端末が使っている帯域。
- 国際出口の混雑:国際回線は夜のピーク時間帯に混み合うのが一般的です。これは回線の性質によるもので、特定の事業者の問題ではありません。
- 回線の種類:直結・中継・IEPL 専用線では経路が異なります。遠回りが少なく、通過する混雑点が少ないほど、通常は変動も小さくなります。
判断方法は単純です。同じ時間帯に、直結回線と専用線で同じサイトへアクセスしてみてください。両方とも遅ければ原因はローカル回線側にある可能性が高く、直結だけが遅いなら専用線に切り替えれば済みます。難しいツールは要りません。前後で1回比べるだけで十分です。
「速度制限されるか」ではなく「この回線は自分の使う時間帯に安定しているか」と問いを置き換えて初めて、答えが出ます。回線の種類は選べる変数で、時間帯は固定の条件です。動かせるのは前者です。
ずっと接続しておくべき?
場面で判断すればよく、常時オンを既定にする必要はありません。デスクトップで常時つないでおくと、負担は主にバッテリーとメモリに現れます。モバイルではバックグラウンド常駐の影響がより大きいため、必要なときだけオンにすることをおすすめします。
より実用的なのは、オン・オフを切り替える代わりに分割ルールを使う方法です。国際回線を使いたいアプリやドメインをルールに入れ、それ以外は直結にします。こうすれば手動で何度も切り替えずに済み、ローカルサービスを余計に遠回りさせることもありません。クライアントには通常3つのモードがあります。
- グローバル:すべての通信を回線経由にします。切り分けのときに使います。
- ルール:ドメインと IP のリストで振り分けます。普段はこのモードです。
- ダイレクト:すべて回線を通しません。上2つとの比較テストに使います。
また、銀行や行政系のサイトにアクセスするときは一時的にダイレクトへ切り替えることをおすすめします。不要な中継を減らせるうえ、こうしたサイトは接続元の回線に敏感で、直結のほうが問題が起きにくいためです。
登録に必要なものは?
必要なのはユーザー名とパスワードだけです。VPNVL はメールアドレスの入力を求めておらず、登録手続きに確認メールの工程がありません。つまり「メールを待つ」時間も発生しません。見落とされがちな点ですが、登録にかかる時間を直接左右します。登録ページを開いてからサブスクリプション URL を取得するまで、通常は1分以内です。
プライバシーについて、VPNVL の公開している立場はログを記録しないことです。これは方針としての表明であり、判断も方針として受け取れば十分です。技術的な絶対の保証として扱う必要はありません。どのサービスも、自社の安全性を「絶対」と表現すべきではないからです。
対応プラットフォームは?
Windows、macOS、iOS、Android、Linux の5プラットフォームに対応クライアントがあり、同じアカウントのサブスクリプションを各プラットフォームで共通して使えます。違いは主にシステムへの組み込み方にあります。
- Windows / macOS:クライアントは通常、システムプロキシと TUN の2つのモードを提供します。前者はプロキシに対応したアプリだけを対象にし、後者はすべての通信を対象にします。
- iOS:システムのネットワーク拡張でトンネルを確立します。初回接続時は、システム設定で構成プロファイルの許可が必要です。
- Android:システムのネットワークサービス API 経由で通信を引き受けます。接続中はステータスバーに対応する表示が出ます。
- Linux:コマンドラインのクライアントが中心で、サブスクリプションを読み込むと設定ファイルで動作します。常時稼働させるマシンに向いています。
複数のプラットフォームで使う場合は、どれか1台で動いた設定ファイルをコピーするのではなく、各端末で個別にサブスクリプションを読み込むことをおすすめします。クライアントごとにフィールドの互換性は完全ではなく、流用すると「読み込みは成功したのに接続できない」状態になりがちです。
安定するプロトコルはどう選ぶ?
クライアントでよく見かけるプロトコルは Shadowsocks、VMess、VLESS、Trojan、Hysteria2、TUIC の6種類です。いずれも通信をカプセル化して送り出すという同じ課題を解くもので、違いはカプセル化の方式とネットワーク環境への敏感さにあります。
| プロトコル | トランスポート層 | 主な特徴 | 選ぶ場面 |
|---|---|---|---|
| Shadowsocks | TCP / UDP | 軽量でハンドシェイクが単純 | 日常のWeb閲覧と動画 |
| VMess | TCP | タイムスタンプ検証あり | クライアントのシステム時刻が正確なとき |
| VLESS | TCP | ステートレスでプロトコル負荷が低い | 長時間接続、安定性を優先するとき |
| Trojan | TLS / TCP | 標準 TLS を使い、見た目は通常の HTTPS に近い | ネットワークが非標準ポートに敏感なとき |
| Hysteria2 | QUIC / UDP | パケットロスが多い回線で再送が積極的 | 回線の揺らぎが大きいとき |
| TUIC | QUIC / UDP | 同じく QUIC 系で、UDP が使えることが前提 | UDP が通っていて、素早いハンドシェイクを求める場合 |
選ぶ順番の目安は次のとおりです。まずクライアントが既定で推奨するものを使ってください。つながらない、あるいは揺らぎが大きい場合に、上の表を見て別の種類へ切り替えます。傾向としては、ネットワークが UDP に寛容なときは QUIC 系(Hysteria2、TUIC)がパケットロスの多い回線で粘り強く、UDP が制限されているときは TCP 系の VLESS か Trojan に戻すのが基本です。
UDP が使えるかどうかを推測する必要はありません。Hysteria2 か TUIC の回線に切り替えて、つながれば UDP は通っており、つながらなければ TCP 系に戻す。この確認は1分もかかりません。
サブスクリプション URL の読み込み方は?
サブスクリプション URL はパラメータ付きのアドレスで、クライアントが読み取って回線リストを自動生成します。読み込みの流れは各プラットフォームでほぼ同じです。
- 管理画面にログインし、サブスクリプション URL を丸ごとコピーします。後ろのパラメータを切らないでください。
- クライアントを開き、「サブスクリプション / 設定」の入口から、クリップボードから読み込むか手動で追加します。
- 「サブスクリプションを更新」を1回実行し、回線リストが表示され、数が管理画面の表示と一致することを確認します。
- 回線を1つ選んで接続し、国際サイトを開いて有効になっていることを確認します。
サブスクリプション URL はアカウントの資格情報に等しいものです。公開グループやチャットのスクリーンショットなど、公開される場所に貼らないでください。漏えいした場合は管理画面でサブスクリプション URL を再発行すれば、古い URL はその時点で無効になります。新しい URL で読み込み直してください。
接続できたのに開けないとき、まず何を確認する?
接続成功はトンネルが確立したことだけを示し、名前解決や分割ルールが正しいことまでは意味しません。次の順に確認すれば、多くの問題は最初の3ステップで特定できます。
- ✅ まずサブスクリプションを更新:回線リストの古さが最もよくある原因です。古いノードが失効していても、クライアントは「接続済み」と表示し続けます。
- ✅ 回線の種類を変える:直結・中継・IEPL 専用線をそれぞれ1本試し、単一の回線の問題か全体の問題かを見分けます。
- ✅ 分割モードを確認:目的のサイトがルールで許可されているかを見ます。不明なときは一時的にグローバルへ切り替えて検証します。
- ✅ DNS を確認:クライアント内の DNS 転送を有効にし、ローカルでの名前解決失敗や汚染を避けます。DNS リークの抑制にもなります。
- ❌ プロキシクライアントを2つ同時に起動しない:ルールが互いに上書きされ、「つながるときと、つながらないときがある」という症状になります。
- ❌ 出どころの不明な公開サブスクリプションを使わない:出口の位置を確認できず、接続記録をどう扱っているかも判断できません。
ここまで問題なくても遅い場合は、MTU と UDP の制限を疑います。MTU を1段階小さくする、あるいは QUIC 系から TCP 系へ戻すと、フラグメンテーションや速度制限に起因する問題を避けられることがよくあります。切り分けでは一度に1つだけ条件を変え、変えた直後に再測定してください。そうしないと、どの変更が効いたのか判断できません。
支払い方法と、返金の申請方法は?
支払い方法は Alipay、WeChat Pay、USDT の3種類です。返金は60日間の理由不要の返金保証として、初回のお支払いから60日以内であれば理由を問わず全額返金を申請できます。
初心者にとって、返金期間の実際の意味は試用の窓です。まず1か月使って、よく使う時間帯に回線が安定しているかを確認し、それからより長い期間やより大きなトラフィックパックに切り替えるかを決めれば十分です。トラフィックパックは使い切るまで有効で期限がないため、「もったいない」と感じて短期間に無理に使い切る必要はありません。
10の質問を突き詰めると、判断基準は3つになります。端末と通信量が足りるか、回線の種類が自分の使う時間帯に合っているか、問題が起きたときに決まった切り分け手順があるか。最初の2つは購入前に確認でき、3つ目は初めてつながらなくなったときに効いてきます。